back

エスパルスアプリ

Topic Category
Category Tag
Team Tag
Serialization Tag
Archive Tag
プレミアム会員限定

#カルリーニョス ジュニオ  #ディサロ 燦シルヴァーノ  #2021.10 

「カルリーニョスのゴールパフォーマンスは“レレマスク”だったのか?」【マイ・フォーカス】J1第31節・福岡戦

GAME
28

文=平柳麻衣

勝負を分けた重要なプレーや、選手の気になった行動など、一つのシーンに焦点をあてて試合を振り返るコンテンツ、【マイ・フォーカス】。今回はJ1第31節・アビスパ福岡戦より。

判断に迷う時間はなかった。カルリーニョス ジュニオはただ、ゴールを決めることだけを考えていた。

チャンスは後半開始早々の48分に訪れた。チアゴ サンタナから右サイドの西澤健太へボールが渡ると、カルリーニョスは西澤の動きを確認しながら、自らも動き出した。

「健太にボールが入った時に、わずかですが自分の前にスペースを見つけました。健太がクロスを上げる前にボールを置いた位置も良かったですし、クロスが高さのあるボールだったので、健太の足から僕のところに来るまでに、自分の体のアングルを整えることができました」

©S-PULSE

クロスが上がる前、ほんの一瞬だけ西澤と目が合ったという。「本当に一瞬で、選手なら無意識のうちにやっていること」。それでも、お互いの意思疎通を図るには十分だった。ボールの落下点をめがけて相手GKも飛び出してきたのが視野に入ったが、カルリーニョスはシュート以外の選択を考えなかった。

「GKが出てきていたので十分な時間とスペースはなかったですが、『ダイレクトで蹴ってください』というような、非常に質の高いボールでした。それに、僕も健太の動きを見てタイミングを合わせていたので、僕はボールをしっかりミートすることだけを意識しました。ボールがゴールに飛んでくれて、良いゴールになったと思います」

play
©S-PULSE

カルリーニョスにとっては3月6日に行われたリーグ第2節・福岡戦以来、約7カ月ぶりの得点だった。「非常に大きな意味を持つ」とうなずいた理由は、長期離脱で味わった「ツラさ」にあった。

「今までそれほどケガをするタイプではなかったので、これだけ長くチームを離れたのは初めての経験でした。ケガも一度ではなく、復帰してからまた別のケガをしてしまったり、何度も離脱したことが余計にツラかった。『ツラい』という言葉以外に表しようがありません」

陽気なキャラクターでチームのムードメーカーを担う一人だが、プレースタイルは“献身”という言葉がよく似合う。守備でも攻撃でも労を惜しまず走り回り、チャンスを呼び込む選手だ。「自分は常にチームに貢献していたい気持ちが強いので、それができないのがツラかった」。責任感の強さが、自らを苦しめた。

しかし、彼の周りには良き理解者たちがいた。ある時、イタリア語で会話ができるディサロ 燦シルヴァーノの前で、弱気な言葉をこぼしたことがあったという。